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ピンチはチャンス

先の世選で例のあの発言があった時、ふとこの言葉が浮かんだ私です。

「ピンチはチャンス、チャンスはピンチ」

もうずっと何年も前、中居さんが、ある番組で座右の銘かなんかを尋ねられてフリップにこの言葉を書いてらしたの。

 

そして自分がこの言葉を知って感銘を受けながら、真逆の情けない行動をしてしまったことを思い出す。

 

以前働いていた職場で、ある日上司が同僚二人を激しく叱咤したことがあった。

「そんなやり方してたら時間がかかってしょうがないでしょ!私がいつもやってるやり方にして!」と。

でも、その二人は私の指示通り動いているだけで、非はなかった。

叱られるべきなのは私だった。

「自分のせいで、この二人は叱られている。」

私は戸惑い、その場で何も言葉が出てこなかった。

叱られた二人は上司に謝っている。

この時、私はすぐに言わなければいけなかった。

「その指示は私が与えたんです。二人は悪くないんです。」という言葉を。

・・・でも、私は上司の激しい剣幕に圧倒され、怖くて何も言えなかった。

上司が去った後、自分のせいで叱られた二人にはすぐさま謝った。

二人とも「全然平気だよ。あなたの指示したやり方のほうが効率がいいのにねぇ。」と気にするそぶりは見せなかった。

その後、上司に言われた通りの作業肯定に変更し、笑いながら三人で作業を続け、上司の機嫌も直り、その日の仕事を終えた。

 

 だけど、あの時の私は、はっきりと、卑怯で勇気のない人間だったんだ。

そして上司に誤解を与えたまま、同僚二人に謝罪させるがままにした。

 

このことを第三者に話した時、そんなことはよくあることで、逆に自分が悪くないのに誰かのせいで謝った経験の方が多いのではと言われた。

確かにそうかもしれない。

それでも自分はこうして苦々しく思い出したりするのだから、やはり罪悪感として心のしこりになっているということなのだろう。

 

 

そして、何かピンチに襲われた時、土壇場にこそ、人としての真価が問われるのだとつくづく思った。

私はあの日、ピンチをチャンスに変えられなかった。

上司の誤解を訂正することで取り戻せる信頼、人としての正しさ、誇り

これらを得るチャンスを失ったと思っている。

 

 

そして先の世選で起きた騒動を思う。

同時に、今回の騒動の発端になった彼の発言と、ロッシが昨年のレース終盤のプレスカンファレンスで記者を前にして、 

「フィリップアイランドレースにて、マルケスはロレンソを助けた。」(要するに、マルケスは八百・・・自分がチャンピオンになるのを妨害してる)と発言したことと重ねてしまう。

 

どちらもその競技に影響力があり過ぎる存在で、メディアをコントロールする力も持っている。

この件で、日本のスケートファンから「殿下」と呼ばれるくらい好感を持たれ尊敬されてきたスケーターは、日本のメディアによって一晩にして卑怯者に仕立て上げられてしまった。

世選が終わった直後の殿下自らのメッセージが真摯過ぎて涙がこぼれる。

彼を救いたい。汚名を晴らしてあげたい。

だけど、どんなに世界中がそう願っても、どんなに世界的に著名なジャーナリストがこの件に関してまっとうな記事を発信しても、いや、すればするほど当人のファンを煽って暴走させるだけだ。

自分のファンを沈静化出来るのは、この世でただ一人、騒動を招いた本人だけだと私は思う。

でも、おそらくたぶん、この件で本人が謝罪することはないような気がする。

 

だけど私は、ロッシにはいつの日か何年先になってもかまわないから、上記の発言を訂正してくれたらと願っている。ロッシが好きだからそう思っている。

セパンのマルケスの転倒の件より、私的には騒動の発端になった最初のこの発言の方が引っ掛かっている。

やっぱり共に戦う戦友を場外戦でダメージ与えるのって、偉大なレジェンドらしくないじゃないか。

 私がこの先もMotoGPを見る理由は、ロッシがレースに出るから。

昨年、上記のそんなこんなの場外戦が引き金になって、ドツボにはまってしまったロッシだけど、それでも今季、表彰台に乗れるかどうかのレースはドキドキしながら応援してしまうし、コケてしまえばその後のレースは見る気がしなくなってしまう自分がいて、

「ああ、やっぱり自分は良いところも悪いところも含めてロッシが好きなんだな。」と実感してしまう。

だからいつか、そうしてくれたら嬉しい。私の勝手な願いだけど。

 

 自分の非を認めることって、とても簡単にサラリと出来てしまうこともあるけど、それが出来なかったことが、かつての自分にもありました。

 

世界中の注目を浴びてるアスリートみたいに、世間から責められることはないけど、ふと時々思い出して恥じてます。

 

もうあんなふうに人を裏切るような失敗はしたくない。

あれから歳を重ねて、人に仕事を教えることがあたりまえに多くなった。

自分の事だけ考えていればよかった幼い時間はすぐに終わりがくる。

 誰にでも、可愛い後輩、大切な誰かを守る立場になる時がやってくる。

 

日本国内に広がってしまった殿下に対する誤解が晴れますように。

 

(・・・熊本の地震とZEROが気になっていつも以上に支離滅裂な文章になってしまった。。。)

 

 

 

 

 

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